素人目には正常な脳と、認知症の脳の、違いは全然分からないのだけど
主治医が言うには、「脳にはシワがある」と言っても、
子供や若い正常な脳は、頭の中にギッシリ詰まっているので、
そのシワはほとんど画像に写らないそうです。
しかし、父の脳の画像は、脳のシワがくっきりはっきり写っている状態で、
それだけでもう脳の委縮が進んでいるという事だそうです。
父は総合的な診断で、アルツハイマー型認知症ですが、
CTの画像診断では、側頭葉の委縮が特に顕著で、
前頭側頭型認知症 とも言えるとか。
とにかく、脳の委縮が半端ないって事ですね。
委縮は海馬まで到達していました。海馬は記憶を司る所ですね。
脳室という空間も拡大。
父の脳室、すごいデカかったです。。。(汗)
それから、本人の自覚症状にすら現れない程度の、
小規模な脳梗塞が複数回起こった形跡もみられるそうで、
脳内の血管が結構なダメージを受けているだろうと。
入院前、立て続けに2回も外で倒れて(転んで?)救急車で運ばれたのも、
そういう事が原因なのかな?
父の脳の委縮が大きかった3つ、海馬、脳室、側頭葉のうちの、
側頭葉は、人格に関係する所で、委縮が進むと人格変化があるのだそう。
確かに父は、ボケる前は割と忍耐強い性格だったけれど、
ボケてからは、こっちが何も言って無いのに、すぐに「ゴチャゴチャうるせー!」と
キレるようになったし、
入院後の病院で、女性の患者さん達が集まっておしゃべりしているのを、
イライラしてうるさそうに見ていると看護師から報告があり、
やっぱり性格が変わってますね。
昔は、騒音に対して耐性のある人だったから。
とにかく、父の脳のCT画像を見て
認知症が発症してから、結構長い時間は経っているだろうと診断され、
(実際、少なくとも5年ぐらい前から始まっていたと思う。)
相当進行しているので、ここまできたら、治すとか進行を遅らせるとか
そんなレベルの話じゃないってことを、(前から分かっていたけれど)
あらためて主治医から言われました。
母と私も、こういう状況で生き続けるのは本人にとっても苦しいだけだし
こうなったら、ムダな抵抗はしないで、速やかにあの世へ旅立たせたいです。
しかし、今の日本は、それが許されない現状ですね。
人格を失い、苦しみながら、人為的にできる限り延命し続けろ、という。。。
主治医の先生も、我々の気持ちは重々分かって下さりましたが
どうする事もできないのです。
あと1回、主治医との面談の話が続きます。
次は、認知症の投薬治療について
コメント