延命拒否はできても、輸血拒否はできなかった

(前回の続き)

大量の下血で老人ホームから救急搬送されたボケ父。
搬送先の病院の院長から、電話で輸血の同意を求められた私。

私はすかさず院長へ言いました。
「先生。父は高齢ですし、認知症の要介護4で老人ホームでほとんど寝たきりの状態です。
 積極的治療は行わず、このまま看取りの態勢に入って頂けませんか?
 延命拒否でお願いします!」

院長は、大病院のトップにもかかわらず全然高圧的な態度ではなく、
とても穏やかな口調で、延命治療と必要な治療との違いを懇切丁寧に説明して下さり
ボケ父の場合は、延命治療を判断するそれ以前の段階であり
輸血は必要な治療であるとの事でした。

私は、ボケ父を生き返らせてはいけないと、ギラギラしておりましたので
院長の言葉は何一つ胸に響かず入ってこず、よく覚えてはいませんが。。。
そんな感じの事を言われました。

だけど私も、ここで簡単に引くわけにはいかない!

「先生、輸血って貴重な血液ですから。
大事な血液を、回復したとしても高齢で認知症で寝たきりの父に使うより
若くまだ将来のある方に使って頂きたい。」

しかし院長先生は
「娘さんの言わんとすることはよく分かりますよ。しかしですね。
出血性ショックの状態で運ばれてきた患者さんを、
輸血できる状況にあるのにしないというのは医療放棄にあたるのですよ。
医療従事者が医療放棄を行うと、警察が介入してきましてですね。。。」

わ~ん、警察出されちゃうか。。。

「どうしても、輸血しなきゃならないですかね?」

「そうですね。宗教的理由で輸血拒否された患者さんが過去に当院にもいましたが
 やはりその後警察が介入しましたからね。」

「警察沙汰になると大変ですよね?」

「そうですね。我々も事情聴取されますし、娘さんもそうですよ。」

「分かりました。病院へご迷惑をおかけするのは私も本意ではありませんので
 そういう事でしたら輸血に同意致します。(渋々)」

こんな流れで、輸血に同意せざるを得ませんでした。。。
あ~ん、バカバカバカ~!

そして輸血同意の後に、院長先生から
「先に娘さんから積極的治療の話が出ましたが、積極的治療の一環で、
下血の出血原因と場所を特定する、内視鏡検査があります。
内視鏡検査は拒否ができるのですけれども、拒否という方向ですか?」

「はい、内視鏡検査は拒否でお願いします!」

「それと私も高齢の患者さんに対しては、延命治療はお勧めしませんが、
 ボケ父さんに関しても、延命治療は必要ないという事ですね?」

「はい、延命拒否です!」

話がまとまりました。

延命拒否はできでも、輸血は積極的治療にも延命治療にもあたらず、
必要不可欠な最低限の治療という事で、輸血拒否はできませんでした。

点滴だけで血圧が90まで回復してきたのだから、もう輸血要らないじゃん。
輸血したら、ボケ父助かっちゃうじゃん。。。
私の心がしぼんできました。。。。

今思うと、院長の「警察介入」の言葉に怯んでしまったなぁと。
もっと、粘れたんじゃないかと思うのですが、ダメですかね?

電話の後で、老人の下血に対しての輸血拒否についてネットで調べたのですが
“輸血拒否”というキーワードだと、どうしても”エホバの承認”の話しばかり出てきて
私の知りたい事は見つけられませんでした。。。

(まだ続く)

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