退職金制度は人生設計する上で重要な要素なのに(後編)

前回に続いて、退職金の話。
 
転職エージェントの担当者に
「職探しの条件に、退職金の事を入れるのは良くない」 と言われました。

参照⇒前回の記事です。




 

職探しの条件に、退職金の事を入れるのは良くないという理由は、

・採用になる前から、退職を想定している事

・退職金は制度があったとしても、各社に支給条件があり、
 必ず貰えるとは限らない
・退職金制度が無い会社は今の世の中沢山あるから拘るべき事じゃない
・退職金制度が無く、且つ給与が低いならば、
 入社してから頑張って給与を上げて、退職金やそれ以上の額を稼ぐ位の気持ちが必要

 

以上の事を指摘されました。
要約すると、
オメーのような何のスキルも無い凡人に、
退職金とかエラそうに要求する資格はねぇ! 
って事ですね。。。

 

この転職エージェントの担当者は、当時20代後半の私と、
さほど変わらない位の歳の前途有望な女性でしたけれど。
まぁ、言ってる事は分かります。そうすべきだと。
でも、彼女の言う話は、本音と建前の、建前ですよね。

 

退職金は人生設計において、無視できない重要な要素の一つです。
企業で働く以上、それがあるかないか、を考慮するのは当然かと。

 

我が家は、父の退職金で住宅ローンを完済しましたし
ある人には、老後の生活費の原資にもなります。
定年退職じゃなくても、次の職への繋ぎの生活費になります。
退職金が無いならば、それを承知した上で会社と納得できる給与面の合意をしなければ。

 

私はその後、希望どおり退職金制度のある会社へ中途入社しました。
だけど、それでも盲点はありましたね。。。
あの転職エージェントの女性が指摘したとおり、
退職金は制度があったとしても完全に当てになるとは限らなかったのです。
 
 
というのも、入社してから分かったのが
転職後の会社の退職金は、なかなかシビアな計算式で算出されるのです。
 
以前勤めていた会社と、同じ基本給で同じ勤続年数だとしても、
それぞれの算出式で退職金を計算すると、
転職後の会社はかなり少ない額(数十万単位で)でした。
でも全然無いよりかは大分良いですけど。
 
採用面接の段階で、退職金制度の確認はできても、
算出式までは聞けないですからね。
退職金制度があるというだけで、安心してはいけません。
 
退職金は、勤続年数の他に、
退職時の基本給や年収で大きく変わってくるものですから、
その時になってみないと分からないものは重々承知です。
 
だけど、資産形成における重要な要素なのだから、
退職金制度の有無の他に、
企業には求人の応募者には退職金の算出式ぐらい公表して欲しいものです。
 
二回に渡って長々と書きましたが、つまり私の言いたかったことはこれ。
企業は求人の際に、退職金の算出式を公表しろ
 

 

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