痴呆の父を初めての認知症診断に連れて行って、緊急入院になるまでの
母と私の長い一日を書いています。
前回の話⇒父を認知症診断に連れて行った その2
女性の相談員による認知症検査を終えて、結構長く待たされた後、いよいよ父の名が呼ばれました。医師との面談です。
医師と父が向かい合って座り、
母と私は少し離れて父の真後ろにイスがあって腰かけました。
医 師
父 ※こんな感じで座りました。
母・私
医師は、私と同じアラフォーと思われる爽やかなイケメンの、ちょっとチャライ感じの人。
チャライけど、認知症専門医だと名乗りました。
こういう風な人が認知症専門医なんて意外。。。 もっとオジサン先生かと思った。
だけど、このチャライ先生が、母と私の恩人となってくれるのです。
最初にイケメン医は父に、「お仕事なさっているんですって?毎日、大変ですね?」
なんて、にこやかにサラっと尋ねます。
なんて、にこやかにサラっと尋ねます。
父は、「ハイ!仕事してます。でも適当にやってますから!」なんて言っちゃって。
受付を通して、問診票や私が作成した資料を、先にイケメン医が目を通しているハズなので、
これは分かっていてワザと、引っかけ問題でしょうね。
これは分かっていてワザと、引っかけ問題でしょうね。
医:「お仕事でどんな事をされているんですか?」
父:「軽作業です!」
医:「軽作業ですか~スゴイですね! どういう軽作業をされているんですか?」
父:「だから軽作業です!」
あ~、仕事内容を具体的に説明できない。。。
医:「お仕事、毎日行っているんですか?」
父:「ハイ!」
医:「お仕事、毎日で大変じゃないですか? 疲れませんか?」
父:「適当にやってますから、平気ですよ!」
父はガキみたいに、やたら元気良くハキハキと答える。
父が間違った事を話す度に、父の後ろから、母も私も、イケメン医の目をまっすぐ見て、
(父に気配を察せられないように)無言で小刻みに早く首を横に振ります。
(父に気配を察せられないように)無言で小刻みに早く首を横に振ります。
イケメン医は、父と後ろの母・私の両方を見ながら質問を続けました。
医:「どこか体の具合の悪いところは無いですか? 血圧とか。」
父:「ハイ! 血圧が高くて病院に通ってます!」
ウソです。去年、勝手に通院をやめちゃいました。問診票に記入済み。
医:「血圧のお薬は、飲んでいますか?」
父:「ハイ! 飲んでます!」
医:「毎日?」
父:「ハイ!」
これもウソ。通院をやめる前から、薬を飲まなくなり自分で捨てちゃったもんね。
それで母が薬飲まなくていいの?って言ったら、「うるせー!ぶっ殺すぞ!」ってキレたもんね。
こういった引っかけ問答をやってから、イケメン医は言いました。
「○○さん(父の名前)ね~。さっき、女の人から色々質問されたでしょ?
あれ、認知症の検査だったの。それで○○さん、結果が良くなかったんだわ。」
おぉ~、遂に核心に迫る!
しかも、家族の同意ナシにいきなり本人に告知か~!
うちは元々、本人に告知をしてもらうつもりでいましたけど、
問診票とかにそういった希望を確認する欄が無かったので、
打ち合わせナシに告知されたのは意外でしたね。
「○○さんの得点は30点満点中、6点だったの。
典型的 アルツハイマー型認知症でね、
6点というと認知症がかなり悪いって事なのね。」
30点満点中、6点しか取れなかったとは、私もびっくり。
本人もさすがに絶句していました。
コメント
話はまだ終わってらっしゃいませんが、お疲れ様でした。私が母を力づくで病院に連れていった日を思い出しました。
お父様がこれなら施設に入所できる、と言われる状態まで落ち着くことを心からお祈りします。
少し休んだら次のステップに進む段取りですよ。介護する人がいるとなかなか特養入所の順番は来ません。特養に申し込む、老健に申し込む、全然入所できそうにないならケアマネと契約して在宅か有料老人ホーム入所となると思います。毎日デイサービスのある施設もあります。
うまくいきますように。
みみ様
どうもありがとうございます。
お母様を力づくで病院に連れて行ったのですか。。。 大変でしたね。みみ様も相当葛藤があったと思います。
うちは時間がかかりましたが、うまい事、本人をその気にさせて連れて行く事ができましたから。
うちは特養はしばらく無理そうです。老健、老人ホーム、候補を探して見学に行かなきゃなぁ。。。