この週末。突然に自宅のインターホンが鳴り、来訪者がありました。
何だろうと思ったら、
この地域担当の民生委員が、今年77歳になったボケ父に
自治体からの喜寿のお祝いとして、¥5,000 を持ってきたと言うのです。
へ~。こんな制度あるの知らなかった~。
普通、自治体って、いちいちこちらから申請しないと、
お金ってくれないじゃない?
珍しく向こうから持ってきてくれたわい。
ボケ父は認知症で老人ホームに要るので、
当然、私が印鑑を押して、民生委員からお祝い金を受け取りました。
応対する私に、民生委員の女性は、
「○○さん(ボケ父の名前)は、今はご在宅ですか?」
と聞いてきたので、
もう私は、変に勘ぐられるのもイヤなので、素直に
「老人ホームに入居して、ここには居ないんですよ。」
と正直に言っちゃいました。
そしたら、「あ、そうですか。」で済んだのだけれど。
でも、よく考えたら、その民生委員の女性は、
今まで面識は無かったものの、同じマンションの別棟に住んでいる人で。。。
母は、ボケ父の事を、隣近所の人には隠している。親戚にすら言っていない。
きっと、散々、異様な格好で徘徊していたボケ父が、
ある時からぱったりと見えなくなったので、
絶対に、近所の人達は薄々感付いているにきまっているのだけど、
母もそれも承知で、「親戚の畑仕事の手伝いに行ってますの~。」
と、見え透いた嘘でお茶を濁している。
これが、母流の「我々の事は放っておいて。」のサインなのだ。
なのに、私は民生委員に事実を言ってしまった。。。
後になって、やっぱり老人ホームの事は言わなければ良かったと思いました。
民生委員には、きっと守秘義務があるだろうから、
うちのボケ父が老人ホームに入った事を、誰にも言わないだろう。
でも、うっかり、という事もある。
う~む。。。
私も口が軽かったな。。。
お祝い金は、ちゃんと熨斗袋に入れられて、ピン札で¥5,000ありました。
このお金は、ボケ父の着替え等にありがたく使わせて頂きます。
しかし、こんな、お祝金の¥5,000 なんか本当は欲しくない。
今、私が心から欲しいのは、ボケ父の訃報だ。
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