盆休みの時に、私は奇妙な夢を見ました。
夢の中で、私はまだ大学生ぐらい。若かった。
ボケ父はまだボケてはおらず、会社員時代の容姿をしていた。
という事は、20年弱ぐらい前か。
現実には有り得ない事なのだが、夢では私はボケ父と関係が良好で、
ボケ父の運転する車の助手席に乗って会話をしていた。
我が家は車が無いので、ボケ父が運転する事も現実には無かった事であるが。
車は、ある食事処の駐車場に停まり、ボケ父が先に車から降りた。
私も後に続いて車から降りたのだが、一瞬にしてボケ父の姿が無い。
私は、どこに行ったのだろう? と困り果てて、
取りあえず食事処に行ってみるも、ボケ父の姿は無い。
店の人に尋ねても、ボケ父の名前で予約は入っているが、まだ来ていないと言う。
私は困り果てて、隣の店や、店の裏手に回って辺りを探すも、ボケ父は居ない。
そして、困り果てたまま夜明け前に目が覚めた。
目が覚めた後も、困り果てた不快な感情を引きづったままであったのだが、
ふと、これはボケ父が消える。この世から消える。
そういうお告げなのではないか? 予知夢なのではないか? と思ったら
なんだかホッとしてきた。
いよいよ、お迎えか? ボケ父から解放される日が来たのか?
正直、ウキウキしてきた。
きっと、2,3日中に、ボケ父が入居している老人ホームから、ボケ父の訃報の連絡があるぞ!
もしかしたら、今日、夜が明けたらホーム長さんから電話がかかってくるかも知れない!
私はすっかりその気になっていた。
だけれども。。。
夜が明けても、老人ホームからボケ父訃報の電話はかかってこなかった。
そして、次の日も、その次の日も。一週間経っても。。。
訃報の電話の代わりに、いつもの介護費の請求書が送られてきた。
何だか私は、裏切られたような、騙されたような、悔しい気分になった。
予知夢じゃなかったんかい!
ただボケ父に、ムダに夢の中で嫌がらせをされただけであったのだった。
一体、いつになったら、ボケ父から解放される日がくるのだろう?
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