子供の頃の経験不足って、後々に影響する

前回の記事に書いたのですが、私は親が車を持っておらず、
子供の頃から車のある生活というものを経験した事が無かったので
自分の生活に車は必要無いと、車を持たない人生を選択しました。運転もできません。

それが後々になって、現在、母に文句を言われているのですが。
今更、車の運転ができない事を責められても！　とムカっとする。
母だって運転できないじゃないか！ とも。

で、子供の頃に、色々な経験をするって大切な事なんだなと
今になって思うようになりました。

子供の頃に、色々な経験、体験をする事によって、世界が広がり、
結果、子供の頃の経験に基づいて、大人になってからの
色々考えを巡らせたり想像する事に影響が出て来ると。

私は、子供の頃に車がある生活をした事が無かったので
車があったら、歳をとった親を乗せて出掛けるのに便利だぞ、とういう考えに
中年になるまで及びませんでしたし、

一人っ子の核家族で、家に年寄りがいる生活をした事が無かったので
お爺さん、お婆さんの生活というのが実際どんなだか分からず、
親や自分が年を取って、初めて知るという。

あぁ、年を取るってこういう事か。だったら、車が運転できると便利だぞと。

子供の頃の経験というのは、意外なところで影響してくるものだから
なるべく色々な経験をさせておくのは大事なんだなーと思います。

私は結婚した事が無く、子供がおらず、子育てをした事がなく
そして、産まれた時からずっと同じ街に住んでいて、よその街を知らなく

他の人より、人生の色々な事の経験が不足しているとは思っていました。
それが結構、コンプレックスだったりします。

引っ越しだって、した事はあるけれど、
マンションの住み替えで、同じ街の中の短距離移動をしただけ。
転校とかしていないし、他の街に住んだ事が無い。

このブログを以前から読んで下さっている方はご存知のとおり、
私の両親は仲が不仲だったので、家族で遊びに出掛けた事が無く、
母は人混みがキライで、ボケ父（当時はボケていない）は、会社以外はほぼ引き篭もり。

遊園地なんか行った事無かったし、旅行もした事がない。
ただ母は、夏休みに自分の実家に連れて行ってくれましたけれど。

修学旅行以外で旅行してホテルに泊まったのなんて、大学入ってからだもんね。

一人っ子だったので、他の兄弟姉妹のいる子と違って、外からの情報も入ってこなく、
ホントに小さな世界だったなと。

私は30代前半までは、やたらと海外旅行が好きで行きまくっていましたけれど
それも自分の人生の経験不足を補おうとしていたからだったかも知れません。

一方で、子供の頃の経験が活きているなと思うのは、
母は手芸や料理が得意で、母が作った服を着て、手作りのおやつを食べて育ったので
大人になった今も、手芸品や手作りの物に価値を見出せる事。
他人が持っている物でも、他人が作った料理でも、
あぁこれは、手が込んでいるなぁ。丁寧に作ってあるなぁというのが
分かって感じられる人間になったかな。

それから、ピアノをずっと習っていた事も。
譜面が読める事、音を聞き分けられる事、テクニックの難易度が分かる事、
現在の日常生活に役立っているワケではないけれど、
子供の頃から音楽に触れたのは、良かったなぁと思います。