田中邦衛の死去に伴って、昨夜は追悼として、
『北の国から’87 初恋』が放送されました。
ラストシーンの泥の付いた壱万円札は、言わずと知れた名場面ですよね。
私もリアルタイムでも、再放送でも、何度も見て涙しました。
『北の国から』シリーズは、当時 日本中が、
親戚のおじさん、おばさん 気分で、純と螢の成長を見守ってきたのではないでしょうか?
まぁ、私は、年代的には少し下ですけれど、
子役時代のお二人は、本当に健気で可愛らしかったですし、
東京育ちの私には、北海道の景色や生活がのびのびとして、とても羨ましく感じたものでした。
『北の国から』シリーズは、20年前!(もうそんな!)にドラマとしては完結してしまったので
昨夜の『北の国から’87 初恋』は、地上波での放送は、随分久しぶりだったのではないでしょうか?
私も随分久しぶりの視聴となりました。
そして、あらためて見てみると、もう救いようが無いくらい、暗いドラマでしたね!
リアルタイムで見ていた時は、私も10代、20代で若かったし、心がまだ純粋だったのか?
素直にドラマに共感して、感動して見ていたけれど、
アラフォーになって、それなりに人生の理想と現実を経験し、
私の心は擦れてひねくれてしまったのでしょうかね?
昨夜は全然、ドラマに感動できませんでした。
あんな、雨降って小屋入って、服脱いで乾かすなんて、ベタ過ぎない?(笑)
それに、田中邦衛の演技は名演だけれども、
純の立場からして、黒板五郎は、結構困った父親じゃない?
私もあんなお父さんいたら、イヤだわ。(うちのボケ父もイヤだけど。)
石田あゆみが演じたお母さんが、最終的には死んじゃうから、
黒板五郎が純と螢を引き取るのだろうけれど、
最初は無理矢理、北海道に連れて来ちゃうし、ボロ小屋で、
電気の無い生活をさせるし。常に貧乏だし。
お母さんは不倫していたけれど、夫があんな五郎だったら
心離れるのはやむを得ないなぁとか。
とにかく、黒板五郎みたいな男、絶対イヤだわ。(笑)
それから、何あの富良野という町の、呪いのような不幸の連続。
イヤだわ~。あんな暗い北国、絶対に住みたくない!憧れないわ!
と、すっかり心が汚れてしまった私は、
ドラマにちっとも共感できなかったし、感動しなかったけれど、
でも、あの泥のついた壱万円札の、ラストシーンは涙してしまいましたね。
といっても、初回放送当時の、感動の涙ではなくて。
田中邦衛が亡くなって、
ラストシーンに出てきた古尾谷雅人も、もう故人だ。
ドラマで純とれいが聴いていたのは、カセットテープ。
子供だった純と螢よりも年下だった私が、今では五郎のほうに近い年齢になり。
親も、私も年取った。
月日の流れを感じると、何だか何とも言えない涙がこぼれてしまいました。
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