ボケ父の主治医であり、搬送先病院の院長でもある医師との電話会談を終えた後は、
ボケ父が入居していた老人ホームへ、報告の電話を入れました。
ボケ父が入院して2週間。
老人ホームから搬送されたのですし、搬送に付き添って頂きましたし、
その後の容態も気になっているでしょうから。
老人ホームへ電話をし、私がボケ父の娘を名乗ると、
老人ホームのスタッフさんの間でも、ボケ父の事は何があったか認識されているのでしょう。
「あ! あのボケ父さんの娘さん! どうなりましたか?」
と、すぐに言われました。
まぁ、迷惑をかけたお詫びと、容態は安定して入院が続いている事を手短に伝え、
ホーム長に代わってもらいました。
ホーム長は、私からの電話を待っていたらしく、とても気になっていたと言われました。
私は、次の事をホーム長へ伝えました。
・コロナの面会禁止で私もボケ父に会っておらず、搬送された当日以降、
私もボケ父の情報が無かった事
・今日2週間振りに、病院の院長と電話会談してボケ父の容態について説明を受けた事
・ボケ父は、輸血後に容態は安定し、まだ入院は続く。
・腸管膜の血栓症による下血である。
・現在は食事不可で、抹消点滴をしている。
・私は延命拒否をしているが、まだ看取りの段階ではなく、病院としては治療を継続する方針
・今は地域包括ケア病棟に入院している
老人ホームのホーム長も、流石、介護の道のプロですね。
余計な事は言わないと徹底しています。
ボケ父の容態が安定している事を伝えても、決して安易に、
「助かって良かったですね!」とは言わないです。
様々な家族がいる事、高齢者の延命、看取りについて
一概に「助かって良かったね」と言ってはならない事を分かっていらっしゃる。
ただ、
「あまりの下血の量にびっくりして、救急車を呼びましたから、
その後どうなったのか心配していたのですよ。」 と言っていました。
私も、ご迷惑をおかけした、心配をかけて申し訳ありませんでした
とはホーム長に言いましたが、
「救急車を呼んでくれて、助けてくれてありがとう。」とは言わないです。
日頃、ボケ父がお世話になっている事に対してのお礼は言いましたけれど。
老人ホーム側では、ボケ父の搬送に付き添った時に、
ボケ父がある程度安定してきて、このままこの病院で入院させると決まって
そこまでは病院から説明を受けたけれど、
今は個人情報保護が厳しいので、それ以降は入居先の老人ホームでも
病院からの連絡は一切入って来ないのだそうです。
それで、ボケ父がその後どうなったか全然分からなかったと。
(もしかして、私の電話で、「死亡の報告かも?」と最初は一瞬思ったかもな?)
ただ、退院の時だけは、病院から老人ホームにも連絡が入るので、
そこで、退院日の調整や、車の手配をして、
老人ホーム側がボケ父の引き受けに行ってくれるのだそうな。
ボケ父が退院するのは願ってはいなく、ここで決着をつけたいのが私の本心ですが、
でも一方で、万が一、退院の時はどうすればいいのだろう?と思っていた事なので、
老人ホーム側で車を出して引き受けに行ってくれるというので、
それは非常にありがたいなと思いました。
しかし、夢は信じないと叶わないので。
ボケ父はもう、老人ホームのお世話になる事は無い!と、私は願うしかないのだ。
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