ボーナスが出ないので、髪の毛を売った話

私は以前、心臓の手術で入院した際に、
執刀医や看護婦さんに色々良くしてもらったのをきっかけに
こんな私でも、何か医療系でお役に立てる事があれば。。。と
ヘアドネーションを視野に髪の毛を数年に渡ってのばしてきました。

ヘアドネーションとは、医療用ウィッグ製作する為に
そういう団体へ髪の毛を寄付する事です。

私は、抗癌剤治療の女性のウィッグにでもなれば。。。と思っていたのですが
ヘアドネーションによって製作される医療用ウィッグは、主に子供向けだそうです。

それで、数年かかって良い感じの長さになったので、
いよいよ髪の毛を切って、ヘアドネーションする時がやってきたぞ!
と意気込んでいた矢先。。。

会社からいきなりの、今季の冬のボーナス無し宣言!!
しかも、ボーナスシーズン直前に突然よ。

もうね、これには私、色々な事の調子が狂わされまして。

ボーナス出ないんだ。。。
そうだ! 髪の毛を売って小遣いの足しにしよう!

という発想になっちゃんたんですよ。
お金の貧しさって、心の貧しさに繋がりますね。

それでね、髪の毛の寄付をやめちゃって、
かつら屋さんに髪の毛を売ったんですよ。

髪の毛を切るのは、もちろん美容院に行って切りました。¥4,950
それで、切った髪の毛を持ち帰って、かつら屋さんに売りました!

その額、¥1,800

美容院代の半額にもならなかったです。

髪の毛は、長さと重さで値段が決まるのですけれど、
私の場合は、一見、長さが充分にあるように見えるのですけれど、
重さが少なくって、それはおそらく、髪の量を減らす為にすきを入れていたので
それで中の方は短い髪の毛が沢山あったからだと思います。

うふふ。。。
お金の為に、自分の髪の毛を売るなんて、
レ・ミゼラブルのファンティーヌみたいね!って、そんな笑いごとじゃない!

冬のボーナスを貰えなかったばかりに、
僅かばかりのカネを手にする為に、私は数年越しの志を曲げてしまった。

そしてもう、再チャレンジはできないな。
年齢的にこれからますます白髪が増えるから、
子供用の医療用ウィッグ向けに寄付するだけの髪の質が保てないと思うし
この年齢でスーパーロングヘアって、結構大変だった。

それもこれも、冬のボーナスを会社が出してくれなかったせい。

貧困の恐ろしさとは、こういう事ですね。
と、自分で自分に言っておきます。

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