ショーンK子 という名の友人

ショーンKの経歴詐称が巷を賑わせていますが、
私にもいました。経歴詐称をして就職と、結婚をした友人が!

昔、友人の結婚式のスピーチを頼まれました。

彼女とは、別々の大学だったけれど、
就職活動の面接の待合室で知り合い、意気投合して仲良くなりました。

 

仲良くとはいっても、メールで近況報告と、年に1、2回程度会うくらいでした。
それでも大学時代から30歳過ぎまで、よくこの関係は続いたなぁと思います。

 

そんな彼女から、結婚式の友人代表スピーチを頼まれたのですが。。。
正直、『え?なんで私なの?』と戸惑いました。
 
だって、先に書いたように、大学生活の終盤に出会って、
半期に1回食事する程度の友人関係。
会えば話が弾んで楽しかったけれど、付き合いとしては浅いものです。
学生時代の苦楽を共にした仲とか、一緒に部活動に励んだ仲ではありません。
 
普通、友人代表のスピーチって、
中高からの友達とか、
大学時代の深く長い付き合いの友達がやるものでしょう?
 
その時、彼女の結婚式の直前に、
私は自分の高校時代の仲間と、海外旅行に行く予定だったので
楽しい旅行中に、緊張するスピーチなんて考えてられなかったし、
そもそも人前でパフォーマンスをする事が苦手なので、
正直、そのスピーチの依頼は迷惑でした。
 
最初は断りましたが、
しかし彼女がどうしても、という事でしつこく、根負けして引き受けてしまいました。

 

そして結婚式当日、何故、彼女が浅い友達付き合いの私に、
友人代表スピーチをやってもらわなければならなかったのか、分かりました。

 




彼女の結婚式、
私のテーブルは、彼女の勤める会社の社長と同じ席でした。
年配の、良くも悪くも昭和の人情社長といった感じの人です。

 

私が席に着くと、その彼女の会社の社長が、
彼女が如何に素晴らしい女性であるかを語り始めました。

 

『僕が彼女を雇った理由は、●●女子大出身だったからだよ。
やっぱりあそこは名門だ。間違いないね。しっかりしたお嬢さんだ。
僕はね、本当に嬉しかったんだよ。うちみたいな小さい会社に、
彼女みたいな名門大卒の人が来てくれて。』

 

・・・。(-_-;)
社長が彼女の出身校として挙げた大学は、名門お嬢様大学でした。
いいえ、彼女は、謀宗教団体が主体の大学です。
埼玉県の有名なお煎餅と、同じ発音の。。。
 
彼女は、その会社に転職して入りましたが、その際、本当の卒業大学ではなく
名門お嬢様大学卒に、経歴詐称したようです。

 

彼女が自分の大学にコンプレックスを持っていたのは私も知っていました。
彼女曰く、その宗教には入っていなく、受験に失敗して滑り止めのそこしか合格できなかった。
この大学出身の為に、宗教に勧誘されるのでは?と疑われ

結婚相談所で紹介された男性から、交際を断られたこともあるそうです。

出身大学で、そういう不利益を被っていたので

まぁ、それで名門お嬢様大学卒業という事にして、転職の際に履歴書を書いたのでしょう。
私はその時、「もしかして会社だけでなく、結婚相手の家族にも!?」
はた?と思い、席次表を見てみたら。。。
彼女の大学時代の友人は誰も結婚式に招かれていなかったのです。

 

大学友人 と書かれているのは私だけで、
(大学時代に知り合っていますが、同じ大学ではないです)
あとは、職場友人、習い事先友人。。。

 

高校や大学、昔からの仲間は、招待していないようでした。
学歴詐称がバレるから?
 
たぶん、私の考えは的中しています。
その後式が始まって、司会の人が語った新郎新婦の略歴も、
彼女の出身校は名門お嬢様大学でした。

 

嘘をつかない人間はいないし、誰にでも秘密はある。。。

 

そう割り切り、私は依頼どおりスピーチをし、
その後彼女の口から、経歴詐称して転職した事
その為に結婚式に大学の友人は呼べなかった事、の話しはありませんでしたし
私もそれを尋ねませんでした。

 

でもね、彼女の事情で、私は便利に利用された気がして。
メールと半年に1度の食事だけの付き合いで、
何にも無いエピソードをなんとか苦労してスピーチにまとめたのに。。。
もちろん、ご祝儀だって包んでいます。 

 

一世一代の結婚式が終わったら、私は用済みになったのでしょう。
メールを送っても返事は遅くなり、そのうち来なくなり
会うことも無くなりました。
 
経歴詐称を知ってしまった私と、縁を切りたかったのでしょうね。
だったらスピーチなんかさせないで欲しい。

 

守りとおしたい秘密があるのなら、
私を巻き込まないで、自分ひとりの責任でやって欲しいし
どうしても私の助けがいるのなら、それなりに頭を下げて欲しかったです。
最近の、ショーンKの騒動を見て、彼女を思い出しました。 

 

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