お一人様で病気するよりも恐ろしい事

今回の自分の入院・手術を通して、
術後の付き添いだけでなく、書面上の保証人の件も含めて、
やっぱり一人身でその全てを完結するのは難しいけれども
無理でも無いかな？とも思いました。

現実、友人の看護師に尋ねても、手術のある患者さんで
退院するまで一人で、付き添いの人が居ない患者さんもいる
という話ですし。
手術の難易度にもよりますしね。

それよりも今回、経験して身に染みている事があります。
お一人様で病気するよりも、もっと、ずっと恐ろしい事があるのだと。

それは、病床の身に、まともじゃない不快な同居家族がいる事です。
これに比べたら、ひとりで病気する方がよっぽどいいです。
一人なら、自分で自分の始末をして、自分の養生に自分で気を付けていればいいのですから。

だけど、縁を切りたくても切れない、不快な同居家族がいるという事は
自分の病気の他に、更に足を引っ張る癌となる人間がいるのです。
自分の始末の他に、他人の始末もしなければならない。
療養しなければならないのに、それを妨げ、かつ悪化させようと
あの手この手を使ってやってくる不快な家族から逃れられない事ほど
恐ろしいものは無いのだと、分かりました。

私は、心臓の手術をしました。

退院して、家に戻った時、ボストンバッグを置いて最初にしたことは
父親が汚した小便だらけの便器と床の掃除でした。

なんで、自分で始末しないのだろ？
なんで、日頃から言っているように、便座を上げてしないんだろ？
なんで、汚すのなら座ってしないのだろ？
何一つまともな事ができないのに、小便だけは一人前の男のように
立ってするんだね？

なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで

心臓の手術をして、それこそ、体だけじゃなく精神上も安静にしていなければならないのに。
手術を終えたばかりなのに、いやな不整脈が発生してしまいました。

それから、退院した同じ日には
父が母に暴力を振るおうとしました。
卑怯な事に、母が後ろを向いている隙に襲おうとして
私が咄嗟に飛び出て阻止しました。
暴力は未遂に終わりました。

理由は、自分の年金から生活費を出したくないとゴネてです。
俺の年金は俺のものだ！　だって。
（年金の全額出せとは言っていない。
毎回、お小遣いを残して決められた額を徴収しているのです。）

生活費出さないのだったら、毎日食べている食事、光熱費、自宅の管理費どうするの？
ただ飯喰おうと思っているのかしら？
そのくらい、浅はかな情けない人間なのです。

私は父の暴力を阻止する為に、怒鳴りましたし、怒りでいっぱいですから
その後も、手術したばかりの心臓に負担がかかって苦しいです。
このボケ老人が長生きすればするほど、私の心臓はダメになって寿命が縮まるって
もう、手術した意味がないじゃんって。

だから、おひとり様だと病気した時に困ると、世間はよく言いますけれど
確かにそうですけれど、実際は、
足枷になる家族がいるぐらいなら、おひとり様で病気する方がよっぽどマシなのです。

私のように、独身だけど、同居家族はいる中途半端な　おひとり様というのが
タチが悪いのだと、痛感させられています。

不仲な両親に見切りつけて家を出ておけば良かったのだけど
そこまで無責任になれなかった。
むしろ、母を連れて家を出ておけば良かった。。。
だけど、そこまで頭の回る私じゃなかった。後悔でいっぱいです。