ボケ父、テレビを壊しまくる

痴呆の父は、数字関連に非常に弱くなっており
電話帳を見て、電話の同じ数字のボタンを選んで押す事ができないとか、
日付の認識、数字の桁の認識(300円を3万円と読んだり)
そういうのに弱いですね。

 

最近では、テレビのリモコンが、数字を書いたボタンの羅列なので
操作するのに混乱するらしく、

じ~っとリモコンを凝視して時間がかかっていました。

そのうち、リモコンでテレビの点け方が分からなくなり
それを、テレビ本体に問題があると思って、テレビ裏の配線を勝手にいじくりまくって、

本当にテレビを映らなくしてしまいました。(父の自室のテレビ)

ボケる前から、家電の配線なんて分からなくてやらなかった男が
ボケたのに配線なんてできるワケがないです。

 

父は、認知症診断に連れて行くまでの1週間の間に、2回も、
そうやってテレビを壊しました。

 

一度目は、修理の為に電気屋さんを呼んで見てもらったら
B-CASカードがありえない場所に刺さっていたらしく。。。
まぁ、父がやったんでしょうね。
電気屋さんの情けで、本当は出張料¥3,000 程取られるところを
「今回だけですよ」と無料にしてくれました。(ありがたや!) 



 

そしたら、その2日後に、またテレビを映らなくして母に助けを求めてきて。
それで母が、「またテレビ裏の配線いじったんでしょ?」と軽く言ったら
たったそれだけで父が急に激高。
「うるせー! ごちゃごちゃ言うんじゃねぇ!」と母を怒鳴りつけたそうです。
(ごちゃごちゃ言ってうるせーのは、てめーの方だ!)

 

母はその時、夕飯の支度で父に背を向けていて、完全に無防備な状態のところに
いきなり父に怒鳴りつけられたので、身の危険を感じてものすごく恐怖だったと言います。
もしもあの状況で父に後ろから暴力をふるわれたら、
本当に母は大怪我していただろうとぞっとします。

 

その後、私が会社から帰宅したら、父が部屋から出てきて
「ティー子、ちょっとテレビ診てくれない?」なんて、
今度は私に猫なで声を出してきました。

 

でも、女の母と私に、電化製品の配線なんか分かるわけないし。

 

こうやって、1週間に2回のペースで、父が壊したテレビを
その度に修理を呼んで出張費¥3,000+技術料を払うなんて、やってられない。
ただでさえ、徘徊して外で転んで、何度も救急車で運ばれて、金がかかっているのに。

 

だからその日は修理は呼ばず、テレビは映らないまましばらく放置する事にしました。
母を怒鳴りつけて脅した事にも腹が立っていたし。
次の日が認知症診断だったので、絶対にこの事を医者にチクッてやると心に決めて
就寝しました。

 

そして父は、認知症診断の後、家に帰らなく、もうこのテレビを見る人は居ないので、

修理を呼ばないで本当に正解だったのでした。

 

 

 

 

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