認知症の父と4ヶ月振りに面会、対話編

認知症の父を医療保護入院先の病院から、老人ホームに移すにあたって
母が4ヶ月半ぶりに父と対面してきた話の続きです。

 

母が相談員の女性と一緒に病棟へ入ると、
父がロビーで他の入院患者さんと談笑しているのが見えたそうです。

 

そして、父を面会室に連れてくる間、男性看護師から挨拶がありました。
父は、常に穏やかで手のかからない患者さんだったと。

 

え~? 嘘でしょ?
家では不穏で、何かとつけては「うるせー!」と激高してたんですけどね。
テレビを立て続けに壊すわ、辞めた職場へ夜明けから徘徊出勤するわで。

 

まぁ、家族ではない他人に対しては、聞き分けの良いお利口さんになるのは、
“認知症あるある”だと主治医が言っていたし、
病院に入ってから、精神安定剤等の薬を飲んでいるのでその効果でしょう。

 

家では、とてもじゃないけれど手がつけられなかったから。

 

面会室にやってきた父は、ケロっとして、母に「よぉ!」と。
母は、「私のこと分かる?」と聞くと、「分かるよ。」だって。

 

母は、週末にここを退院して、次はリハビリの施設に移る事を伝えると
(注:老人ホームだけれど、病院との事前打ち合わせで
             リハビリ施設と言う事になりました。)

「そっかぁ、分かった!」だって。




 

父は終始、ニコニコ上機嫌で、問いかけに反応良く。
それが逆に母は、普通の状態じゃなく、入院生活と薬の影響だなと思ったそうです。

 

家に居た時の父は、認知力の低下した状態で日常の行動を自分で判断していたので
常に頭の中が混乱していて、話しかけると、すぐに理解できなくオロオロ、
回答できなくオドオド、
その結果、「ごちゃごちゃうるせー!」とキレるのが常でしたから。

 

だけど、病院に入り、
全ての日常の行動は看護師の指示によるものになってからは、
自分で考える必要が何一つなくなり、頭が混乱しなくなったので
こういった単発の会話は反応する余裕ができたのだと。(母の持論。私も同意。)
性格が穏やかになる薬も飲んでいますし。だから上機嫌なのでした。

 

(日常の習慣を自発的に行えず、全ての行動はその都度看護師の指示、
   と主治医の意見書に書いてありました。 
 母と私の言う事は馬鹿にして聞かないので、
 看護師とか外の人じゃないと言う事聞かないのです。
 従って、自宅で自立はムリ。)




 

母が「元気だった?生活で何か不自由していない?」と聞くと
父は「元気だけど、毎日する事が無くて暇で仕方ないですよ。」(何故か敬語)
って、する事が無いと言ったそばから、
「それじゃ俺、仕事に戻るから。」だって。

 

そうして父は、自ら面会室から出て行きました。

 

こうやって母と父の医療保護入院以来の4ヶ月半ぶりの対面は、
あっさり終了したのでした。

とにかく、父が母を見て、家に帰りたいとか、言わず、
老人ホームへの移送に同意してくれたので良かったです。
別に同意しなくても、移送するけど。

 

それにしても、仕事って。。。 やっぱり変ですね。

 

以前、主治医から様子を聞いた時は、
父は45歳だと言って「連休が欲しい!」と勝手に労働運動していたらしいので、
現在でも自分の事を現役だと思っているようです。

 

ちなみに、この面会の時に、
母は病院から父がオムツになったとは言われておらず
むしろ看護師から「手がかからない」とすら言われていたので
この後に病院からオムツ代の請求が始まって、母と私、びっくりしたのです。
オムツ代、1枚¥324 です。。。(泣)
 

 

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