テレビ朝日開局60周年記念ドラマ、山崎豊子原作『白い巨塔』
第三話の放送が終わりましたけど、私は今のところ面白く見ています。
世間では、田宮二郎版や唐沢寿明版の方が良かったと、辛口の評判ですが、
私は岡田准一くんも頑張ってると思いますョ!
『白い巨塔』といえば、教授を先頭にした総回診が名シーンとしてあり、
初回では寺尾聡が、昨日の放送では岡田准一が、総勢20名ほどを従えて
病院内を闊歩する場面がありました。カッコいいですね。
でもあれって、現実には本当にやっているんでしょうか?
私は過去2回、大学病院で手術を受けた経験があるのですが
どっちの病院も、入院中に「只今より、○○教授による総回診を行います。」
なーんて院内放送が流れた事は無かったなぁ!
あんな大集団で先生達が歩いているのも見た事無いなぁ!
でも、急患が入ったのか?
先生を探して呼び出しの放送が、個室の部屋にも流れてくる事はありました。
3年前の、心臓の手術の時は、
私の主治医は、ちょっと『白い巨塔』の財前五郎ぽかったかな?
まだ40歳ぐらいの若手だけれど、結構上の役職に就いていて
不整脈の手術のエキスパートみたいで、強気が全面に出ている医師でした。
(優しい良い先生でしたよ。)
でもって、私が入院して、手術当日の朝
手術を控えているので朝食が出ず、さて時間までどうしたものか。。。と
ベッドの上に胡坐をかいて、ボーっとしていたところに、
いきなりノックもせずに私の個室に、
主治医が4名ほどの助手の医師を従えて、ズカズカと入ってきましたよ。
入院してからその日の朝まで、助手の見習いの先生ばかりで、
その主治医が私の部屋に顔を出した事は無かったので、ビックリしました。(笑)
それで主治医が大きな声で
「ティー子さん! 今日は〇時から手術ですからね。お加減いかがですか?
私が執刀しますので、どうぞ安心して下さいね!」
と、なかなかのドヤ顔で言うものだから、
主治医の事を、ネ申! みたいに思えてきちゃって。
私、ベッドの上に正座し直して、両手をついて「ははぁ~」って頭を下げちゃったわよ。
これが今思えば、ちょっと『白い巨塔』の総回診に近いかな。
あとは、手術室に、ドラマみたいな立派な見学室は無かったけれど
結構いっぱい見習いの先生が見学に来てウロチョロしていて
私の主治医が、これまたドヤ顔で
「あ~、どいてどいて~!こんなに来たら患者さんがびっくりしちゃうじゃない!」って
(と言いつつ嬉しそう。)カッコつけながら後ろからやって来たという。
それで見習いの先生たちは、ササ~っと横に捌けて道を空けて。
(私、手術着の前をはだけた半裸で、手術台に横になって待機。
まだ麻酔はかかっていない。笑)
も~、自分の命を預けている人だから、ちんちくりんの先生だったけど、
誰よりも偉大に見えちゃいますよね。
は~、も~、ヤダだわねー。
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