前編の続きね。
セミフォーマルのドレスコードがある船上パーティーに、
地味な普段着でやってきたシニアさん。
そんでもってシニアさん、船の上でも背後霊のように
私の後ろをビタっとついて離れなくて。
私は船の風を楽しみたいし、きれいなパーティーを目で楽しみたいのに、
地味~な白髪頭の暗い顔したお婆さんが視界に入ってきて、正直不快。
そんでずっと
「私なんか。。。 こんな格好で。自分ばっかり綺麗で。。。」
と私に文句を言ってきて。
私がデッキに出たり、船内を動こうとすると、
「ちょっと~、私目立ちたくないんだから、あんまりあちこち行かないでよ!
端っこの方にいようよ。」 とか言ってくるのです。
こういう事を言うのは酷だけれど、パーティーに地味で暗い格好をしたお婆さんが
背後霊のように憑かれると、足手まといなのよね。
参加客はほとんど女性ばっかりなのだけれど、こんなお婆さんを連れていると、
誰も私に話しかけてこないし、こっちも交流に出かけられないというか。
足をひっぱられる。
まだ一人きりでいた方が、自由に一人で動けるからマシなのに。
セミフォーマルのドレスコードでしたが、
皆さん、そこまでバリバリにはキメていなくて、ワンピースや、ブラウスにスカートとか。
綺麗目カジュアルといった感じかな。
中には、それ、カジュアル過ぎるんじゃ!? という人もいましたが、
でも、明るい色のトップスだったり、何より表情が明るい!
「私なんか。。。」とブチブチ暗い顔してなんかいないよ。
私、なんだかすごく頭にきちゃって。
4年前に一度会っただけど、会うの2回目のお婆さんに、
身内でも何でもないのに、
なんでこんなにずっと一緒にいて付き合わなきゃならないワケ?
私だってオカネ払っているんだもん! パーティー楽しみたい!
と思って、トイレ行った時に(トイレにもビタッ!と付いてくる。)
シニアさんが出てくるのを待たないで、自分だけさっさとパーティーに戻ったの。
意地悪でしょ? うん、意地悪だもん。
それで、グループになって楽しそうに話している一団にスス~と入って行ったら
仲間に入れてくれて、話してくれて。
そしたら
「一緒にいる方、お母様ですか?」と聞かれたので
「いえいえ、前にイベントで知り合った方で。会うのは今日で2回目です。」
「あら、そうなんですね~。」とか。
それで話しているうちに、シニアさんが私を見つけて近付いてきて、
一団の輪の中に加わり、シニアさんは、自分からは滅多に行かないが、
きっかけさえものにすれば、結構一方的にぶわぁ~!と話す人で。
(私も前にそれでシニアさんに捕まった。)
だからシニアさんはその一団にお任せして。
私はまたそっと、シニアさんから離れて。
そしたら今度は、別の人から話しかけてもらって、お話して。
そうしている内に、更に別の人もお話に加わって。
すごい、話が弾んで楽しかった。
やっと後半で、取り戻した感じです。
それで、新しくお話した何人かとライン交換をしたのだけれど、
その内の一人が、シニアさんよりも更に年上の人だと思われる。
でも、すごい若々しくて、着ている物もオシャレで、
アフリカンな柄のパンツスーツで、ゴージャスなアクセサリーも沢山つけて。
派手派手お婆さん。
とにかく明るくて、パーティーを楽しんでいる感じがステキでした。
そうなんだよ! それが大事なんだよ!
TPOをわきまえて、ちゃんとドレスコードに合った服装をして、
正々堂々とパーティーを楽しめばいいじゃないか!
指定されているドレスコードを、持っていないから、と自分から逸脱しておいて
「私なんか。。。」と暗い表情で拗ねながらパーティーに参加したって、
ちっとも楽しくないし、周りだって引いてしまう。
ドレスコードに従えなければ、参加しなければいい話だし、
ドレスコードを破ってまでも参加するのならば、
「これが私!」と開き直って正々堂々をしていればいい。
なのに、シニアさんたらさ。何なんだろうね。
そういうのが、まだ世の中の経験値が少ないムスメっ子なら分かるたって、
もういい歳した大人が、今更TPOをわきまえなく、
その結果自分がどんな思いをするのか、というのを予測できないというのは、
どうなの? と思ったのでした。
私だって、普段、会社には、地味~で貧乏くさい格好をして行ってる。
だから、私は会社にはほとんど仲の良い人はいない。そりゃそうだろうな、と思う。
でもパーティーにはどんな格好をしていくべきかは分かっている。
そして、人は明るい人に寄っていくものなのだよ。
自分は地味で暗いままで、でも人には話しかけてもらいたい、
輪の中に入れてもらいたい、というのは有り得ない事なんだよ。
私の人生の経験値で分かった事!
そして私はもう、学校は卒業していて、生徒会長でも学級委員でも何でもないから、
そういう浮いている人のフォローはしないで、そのまま置いていきますよ。
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