母の言い分も分かる気がした

私は年齢もあって、隠しきれない白髪が出てきたけれど、
速やかにグレイヘアに移行したいのと、染めるのが色々煩わしいのもあって
基本、白髪染めはしていません。

女は白髪を染めて若々しくあるべきだなんて、そういう固定概念もいやだし、
白髪頭だって、近藤サトとか、小雪の姉とか、
若々しく美しい人だっているじゃないか！　と思っている。

でも私の後期高齢者の母は違う考えで、母は白髪染めを熱心にしているし、
ものすごく、女の白髪頭に対して厳しいです。

これは、母と外出するのが楽しくない大きな一つの理由だけれど、
街で、白髪頭を染めないでそのまんまにしている高齢女性をわざわざ見つけては、
母は、当人に聞こえるようには言わないけれど、ものすごく、私にディズってくる。

「ほら見て！　イヤだ～。あの婆さん、頭真っ白ですごくみっともない！
　白髪染めたらいいじゃんね。貧乏くさい！　キモイ！
　白髪染めてないから、頭皮がピンクになっていてキモイ！」

白髪染めていないと頭皮がピンク、というのがよく分からないのだが、
母に言わせると、黒は紫外線を吸収するけれど、白髪は紫外線が透過するので？
頭皮が焼けてピンク色になって、それがキモイしみっともないというのだ。

とにかく、白髪を染めていない女性をものすごく忌み嫌っていて、
そのディズりをずっと私に言ってくるから、
私はそれを聞くのがものすごく苦痛だ。
わざわざ、自分が不快に思う事を、人に伝えて不快さを伝染させなくても。
それで度々、出先で母と喧嘩になります。

まぁ、とにかく、母は白髪に対してそういう考えだけれども。
私は自分がさっさとグレイヘアに移行したいのもあって、白髪を染めていないので
（といっても私はまだ黒い髪の方が多いのだが）
母の考えには反発していました。

しかしですね、先日、ブログに書いた出来事がありまして。
参照記事：TPOわきまえない人って嫌だ⇒　前編　後編

セミフォーマルのドレスコードがある船上パーティーに、
かなり場違いな普通の普段着でやって来た初老の女性にビタッ！と付き纏われましてね。
全部白髪ではなくて、白多めのごま塩頭でしたけれど、
彼女のごま塩白髪頭が視界にチラチラ入る度に、イラッ！としてしまいまして。。。

なんで私が、おめーの白髪頭を常に見なきゃならんのじゃ！
視界に入ってくんな！　と。

というのも、その日は私もドレスコードに合わせてオシャレをしていたし、
外見を気にして来るべき場に、彼女がそうして来なかった事に対して、
ものすごく不快感があったのですね。
私はそうした。だけど、彼女はそうじゃなかった。

きっと、母も同じなのですね。母はかなり厳格すぎるけれど。

母は、公とか、社会とか、街、に対して、
他人に不快に思われないように、外見に気を使っている。
なので、そうしていない人が母は許せないのだろうと。

白髪頭も、TPOのうちに入るのだと、少なくとも母も私も、程度の差はあれ、
そう思っているんだと思います。

私はこの場にキレイにしてきたから、他人にもキレイにしていて欲しい。
でも、そうじゃない人がいるのがイヤ！という事なんだろう。

母に言わせれば、白髪頭だって、白髪染め以外にも
いくらでもやりようがあるんだって。

ハットやベレー帽を被ったり、オシャレウィッグをつけたり。
全部染めなくても、メッシュにするとか。

母の中では、白髪染めしないで、白髪むき出しのままで許される年齢は
83歳以上なんだそうな。（＾＾；）　80はまだ若いってさ。
83を超えると、人間衰えが大きくなって、
生きてるだけで精一杯で、頭までできないからだってさ。

でも最近は、83までいっていないし、元気なのに
白髪頭のババァが増えてきて、ムカつくとか、
うちの虚栄心の強い後期高齢者の母がほざいていました。

でも、グレイヘアの人が最近増えてきたのはどうしてなんだろうね？
不景気で、高齢者が白髪染めとかお金かけたくなくなってきたのかな？
（私は自分自身、それがある。）

あとは、世の中全体的が、ファストファッションとか、ファッション島村化？
頭もカジュアル化で、美容院とか手間をかけない女性が増えてるのかね？